マスコミ各位 殿
プレスリリース
1.
このままでは、日本から村が消えてしまう。
平成の大合併で、3223市町村が1821市町村になった。財政効率化のお題目のもと、合併特例債というアメにつられて合併が進んでいる。町は半分以下に、村は3分の1強になった。村が全く消えた県もある。このままでは日本から村が消えてしまう。全国各地でハコモノ建設が相変わらず進んでいます。ハコモノよりソフト。知恵を出す村づくりを。私たち馬路村応援団は、自律宣言をした馬路村の挑戦に期待しています。
2.「『ごっくん馬路村』の村おこし」がタイで翻訳、出版されました。
2006年4月、「『ごっくん馬路村』の村おこし」(大歳昌彦著、日本経済新聞社)が、タイ在住のムティター・パーニッチ氏によってタイ国で翻訳、出版されました。ムティター・パーニッチ氏は通訳・翻訳家。タイ省及びタイ国のボランティアコーディネーター長として、タイ国や日本で広く活躍されています。たまたま2年前、ムティターさんが、「村おこし」でインターネット検索した時、偶然見つけた「『ごっくん馬路村』の村おこし」(日本経済新聞社)をすぐ取り寄せて読破、内容に感銘を受け、「タイ国でも必ず参考になるはず」と、翻訳、出版を決意されたそうです。
3.タイ在住翻訳者ムティターさんの講演会を18年7月1日、馬路村で開催。
この度、「『ごっくん馬路村』の村おこし」(日本経済新聞社)をタイ国で翻訳、出版したムティター・パーニッチ氏をお呼びして、農村国であるタイ国から見た馬路村の村づくりについて、講演していただくことになりました。(於:馬路村農協「ゆずの森」加工場)講演会の模様は、NTT高知支店さんのご協力によりインターネットで同時放映、世界に発信されます。
*高知高専・電気工学科・今井研究室と広島大学情報メディア教育研究センターによる講演会のビデオ配信⇒
[講演会の模様]
4.「馬路村立大学」とは、
「馬路村立大学」とは、都会でよくあるいわば「市民大学」のことです。馬路村の場合は馬路村ファンにより自然発生的に発足しました。元々は「『ごっくん馬路村』の村おこし」読者の交流会がきっかけです。「せっかくだから、馬路村で年に何回か集まりたいですね」と年に数回、講演会や交流会を馬路村で開催することにしました。講演の講師に呼んだ人が村立大学の教授というわけです。教授の報酬・講演料は馬路温泉一泊招待と「気が向いた時、馬路村の特産品を贈ります」だけ。それでも「馬路村なら喜んで行くよ!」と来ていただいています。今後も「馬路村立大学」では、作家・音楽家・学者・企業経営者など、各方面でご活躍の「馬路村ファン」に来村いただき、講演会や交流会を開催していきます。
5.「あの馬路村のように」、と皆さんに応援してもらえる村づくりを。
山の中にひっそり、馬路村があります。馬でしか進めない山奥だから馬の路と書いて「うまじ」という説があります。馬路村までは高知市から車でたっぷり2時間かかる。村の面積の96%が山という典型的な山村です。かつて林業が盛んな頃には3500人いた人口が、今は1200人強になりました。村全体で耕地面積は78ヘクタールしかない。崖にへばりつくように柚子の木が植わっています。 馬路村の農協に、この村で生まれ育った東谷望史というおんちゃんがいる。「一旦、もっちゃんが言い出したら、人の言うことは聞かんがよ」。村の人は、半分あきれながら、半分あきらめている。出るクイを打たず、いつも温かく支えてきたこの村の器が、今日の成功をもたらしたのである。(「『ごっくん馬路村』の村おこし」のまえがきより)
情報発信基地に情報が集まる。片寄らない、とらわれない発想で「いつか住んでみたい理想の村」に。常に情報発信する村であり続けてほしいと願っています。
6.
「不便がいい村」をブランドに。
平成17年度、柚子加工品の売上げは30億1千万円。通販顧客を全国に32万人擁する。昨年一年間に全国各地から337団体、6717人の視察研修団がやってきた。交通が不便で日帰り出来ないから、結局、村の宿に泊まることになる。村一軒の公共の宿、定員55名の馬路温泉はやっと念願の黒字に。年商1億4千万円に手が届くところまできた。こんな不便な村でも、こんなに頑張っている村がある。その見本になった感がある。村の人と資源を活用、それに付加価値を付けることで成功を収めたのである。しかし、少子化と高齢化はこの村も一緒。今も課題は多い。
平成10年10月を期に、安芸郡・市13農協が合併、統合するなかで、馬路村農協は不参加を決めた。平成15年1月、近隣市町村の合併に加わらないで独自の道を歩むと自律宣言をした。
高速道路が出来て、逆に寂れた町は多い。「不便のいい村」はこれからの時代のブランドになるかもしれない。今回の講演会でそれを確認してもらえると思う。
7. 「講演会・懇親会・宿泊」のお申込み、お問い合わせは、
「村立大学設立記念講演会」当日、馬路温泉は貸切です。講演会後の懇親会、及び交流会用として確保してもらっています。宿泊希望の方は、部屋数に限りがありますので相部屋になることがありますが、ご容赦下さい。講演会・懇親会・宿泊ご希望の方は、下記「まかいちょって家」までお申込み下さい。
[お申込み・連絡先]
馬路ふるさとセンター「まかいちょって家」
電話:0887-44-2333 FAX:0887-42-1002
Mail: umaji@mb.inforyoma.or.jp
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